上田ゆかりの戦国武将 真田氏の知略と武勇を太鼓で表現する信州上田真田陣太鼓保存会は、今年発足40周年を迎えました。14日(土)にサントミューゼで開く記念コンサートに向けて、小学生から大人まで27人の会員が熱のこもった練習を続けています。

保存会発足のきっかけは、1984年のNHKドラマ「真田太平記」です。放送の翌年、地域を盛り上げようと地元自治会や商工会議所、上田市が協力して会を立ち上げ、活動のための寄付を募りました。発足当初は太鼓が無くタイヤや段ボールをたたいて練習しましたが、活動が軌道に乗ると市内の式典やイベントをはじめ、全国各地にも遠征して精力的に演奏活動を行いました。
2003年には遠征の帰路でトラックが炎上し、積んでいた太鼓や衣装が燃えるという保存会存続の危機に見舞われました。落ち込む会員たちをこの時も上田市民が励まし支え、多くの寄付によって活動を再開することができました。保存会事務局の川上治さんは「40年続けられたのは市民の皆さんによる温かな支援のおかげ。感謝しかない」と話します。
会員たちが握るバチは刀や槍・鉄砲を、太鼓の響きは時を超えた「真田魂の叫び」を表現します。UCVは記念コンサートの模様を収録放送します。また練習の様子を「UCVレポート」でお伝えします。