クスッと笑えたりドキドキしたり…。地域で活動する創作童話グループ「たんぽぽの会」の
会員が毎回交代で作る新作童話です。イラストや語りも手づくりで、童話の魅力を紹介します。
『花模様の紙バッグ』 6月8日(水)放送
私は、お菓子屋さんの花模様の紙バッグ。ショーケースに並ぶお菓子たちは、自分たちは人を喜ばせていると自慢する。でも私たちは、マイバッグに押されて人気がないから悲しいわ。
ある日、腰の曲がったおばあちゃまがやってきて…。
作 山口 美香
絵 瀬川 ちか
朗読 天馬 たけを
『花ふぶきの日曜日』 5月11日(水)放送
穏やかな日曜日。母の命日に訪れたお寺の桜は満開だった。
ここに来ると必ず思い出す母の言葉がある。
「お母さんは、お前の事は何でもわかっちゃうんだよ」
亡くなって10年。大好きだった母との思い出がよみがえる。
作・朗読 長谷川文子
絵 今日子
『げたばこの古いくつ』 4月13日(水)放送
私は、小さな金具に紐をかけてしめるブーツ型の古い皮ぐつです。かつては、着物にはかま姿で「ハイカラさん」なんて呼ばれた女学生が私を履いたものですが、今はげたばこの奥の奥へ押し込められ、何十年も外へ出たことがありません。
諦めかけたある日…。
作 田中和子
絵 金井和子
朗読 髙橋良子
『おはぎ』(後編) 3月9日(水)放送
和尚さんにおはぎを届ける途中で墓穴に落ちた幸司は、助けてくれた少女とその家族におはぎをすべてあげてしまった。
幸司は和尚さんに会って事情を話すと、重箱を開けてみせた。すると、おはぎがそっくりそのまま詰まっていて…。
作・朗読 髙橋良子
絵 小林郁子
『おはぎ』(前編) 2月9日(水)放送
小学3年生の幸司は、おはぎを和尚さんに届けるおつかいを頼まれ、お寺への道を急いでいた。幸司が3才の時に戦争へ行った父ちゃんが帰り、今日は稲刈りだ。
近道しようと墓地を通った幸司は墓穴に落ちてしまった。助けてくれたのは小さな女の子で…。
作・朗読 髙橋良子
絵 小林郁子
『ピブタはどこへ行った?』 1月12日(水)放送
ボクは薄いピンク色のブタのぬいぐるみ。デパートで売れ残っていたボクを買ってくれたのは、小学3年生の亜希ちゃんだった。
はじめはたくさん遊んでくれたけど、1ヵ月を過ぎるとボクに飽きちゃったみたい。
そんな時話しかけてきたのは…。
◎作・朗読 たけしげみさこ
◎絵 今日子(こんはるこ)
『別所線のお客さま』 2021年12月8日(水)放送
ひとり暮らしのおばあちゃんにお弁当を届けるため、毎日4時ごろに一人で別所線に乗ってくる女の子がいました。
ある日、女の子は犬を一緒に乗せてもいいかと車掌さんにききます。犬は乗せられない決まりですが、理由を聞いた車掌さんは…。
作・絵・朗読 神田愛子
『ベビーカーとパトカー』 2021年11月10日(水)放送
車でお出かけした華ちゃんとママは、帰るとすぐに家に入ってしまいました。
車内にとり残されたベビーカーとおもちゃのパトカーは、自分たちでなんとか抜け出し、前から気になっていた近所の海に探検にでかけますが…。
作 中村良子
朗読 髙橋良子
絵 かなやともこ
『なつかしのお弁当』 2021年10月13日(水)放送
りんこさんは70才。
ラジオから聞こえてきた、
「思い出のお弁当の話を聞かせてください」
という声に、ふと、子どもの頃にお母さんと食べたお弁当の思い出が浮かんできました。
そのお弁当とは…。
作・朗読 吉沢美智子
絵 NAO
『あったかさん』 2021年9月8日(水)放送
私は高級な毛皮のコート。上品な女性のものでしたが、女性が亡くなった後は太めのおばあさんにもらわれて「あったかさん」と呼ばれています。
寒い朝、通学路で旗を持って見守るおばあさんに付き合ううちに、道行く人との交流を通した心の声が聞こえてきました。
作 天馬 たけを
絵 長野 りんご
朗読 深町 吉恵
『頭をコンコン』 2021年8月11日(水)放送
夏休み。小学4年生のまひろは、ちょっと苦手な6年生のブトシさんに、早朝のカブトムシ捕りに誘われました。
「虫や動物が死んでいるのを見つけたら、自分の歳の数だけ頭をたたくこと」など、虫や山のことを教えてもらったまひろは…。
作 山崎 玲子
絵 金井 和子
朗読 深町 吉恵
『秒速30万km』 2021年7月14日(水)放送
受験生の亮太は、夏休みに田舎のおじいちゃんの家で見る迫力の花火大会を心から楽しむことができません。でも、おじいちゃんから、光は秒速30万キロの速さなのに、今見ている星の光は何万年も前のものと教えられ、亮太は宇宙の広さを感じます。
作 山口 美香
絵 今 日子(こん はるこ)
朗読 天馬 たけを
『レンタルやぎ』2021年6月9日(水)放送
ぼくは、牧場で生まれた子ヤギ。荒れ地を畑にしようと活動する青年たちに、除草のためレンタルされた。
はじめは期待通りにいかずガッカリさせてしまったけれど、そのあとの頑張りで、荒れ地はカボチャ畑になった。
だけどカボチャを狙う動物たちが現れて…。
作 田中 和子
絵 ニシワキナコ
朗読 髙橋 良子
『お地ぞうさまとヒモロギの木』 2021年5月12日(水)放送
昔、神社の神様の代わりとして川岸に植えられたヒモロギの木がありました。村人は渡し舟をヒモロギにつなぎ、お地ぞうさまを隣に建て、舟の安全を祈りました。
時が経ち、村は町に、川があった場所は車の通るアスファルトの道になりました。そんな中、ヒモロギの木とお地ぞうさまの場所を突っ切る道路計画が…。
作・朗読 髙橋 良子
絵 NAO
『シン君のくつ下』 2021年4月14日(水)放送
シン君のくつ下は、シン君が楽しそうに学校に通っているのを見て、校内を探検したいと思うようになりました。
ある日、くつ下はシン君に隠れて学校にやってきました。体育の授業を見たい左くんと、音楽の授業を見たい右くんは、それぞれ別の場所に行きますが…。
作・朗読 たけしげ みさこ
絵 小林 郁子
『北風ぴぃーぴゅう』 2021年3月10日(水)放送
「北風ぴぃーぴゅう吹く夜は お山のきつねもこごえそう きつねのおやどは、穴の中…」
寒い冬の日、餌を探しに出かけたおかあさんを思うキツネのきょうだいの様子を、詩の朗読でお届けします。
作・絵・朗読 神田愛子
『わらった犬』 2021年2月10日(水)放送
オレはセントバーナードのモンタ。飼い主のタツ君が結婚して、今日お嫁さんが来る。
早く仲良くなって散歩に連れて行ってもらいたいけれど、体が大きくて声も太いオレは、そんなつもりはなくても人をビックリさせてしまうらしい。困ったな。
作 中村 良子
絵 今 日子
朗読 髙橋 良子
『おじいちゃんとだいこん』 2021年1月13日(水)放送
学校から帰ったるいちゃんが玄関を開けると、いい匂いがします。
「おばあちゃん、今日はおでん?」
お鍋の中でひときわおいしそうな色をしている大根。おじいちゃんが育てたこの大根には、いろいろな思い出があるのでした。
作・朗読 吉沢 美智子
絵 金井 和子
『コケコッコーのレストラン』 2020年12月9日(水)放送
3人の仲良しおばあちゃんたちが予約した小さなレストランは、「オムレツと絶品のプリン」が評判です。
そのレストランが卵を使った料理を作るようになったのには、心温まるストーリーがありました。
作 天馬たけを
絵 大塚なおみ
朗読 佐藤友子
『カンタさんのやきいも屋』 2020年11月11日(水)放送
「やーい、ちっとも売れないやきいも屋」
「そんな高いやきいも、いらないよー」
やきいも屋のカンタさんは、町で子どもたちに会うとそんな風に言われていました。
ある日、森で出会った子ギツネ3匹がやきいもを買いにやってきました。そしてカンタさんは、子ギツネたちのおかげで大事なことを知るのでした。
作 山崎 玲子
絵 長野 りんご
朗読 深町 吉恵
『マアチュとミイチュと黒い風』最終回(全3話) 2020年10月14日(水)放送
ネズミの兄弟マアチュとミイチュは、黒い風が運ぶ悪い病気にかかったユキコさんを助けようと、フクロウから預かった薬を届けに向かいます。でも、目の前には黒い風が渦巻いていて…。
作 山口 美香
絵 今日子
朗読 天馬 たけを
『マアチュとミイチュと黒い風』第二話(全3話) 2020年9月9日(水)放送
ネズミの兄弟 マアチュとミイチュは、毎年ユキコさんがつくるブルーベリーケーキを楽しみにしています。ところが今年、ユキコさんは黒い風が運ぶ悪い病気で寝込んでいます。様子を見に行った2匹は、渦を巻いた風に飛ばされて…
作 山口 美香
絵 今日子
朗読 天馬 たけを
『マアチュとミイチュと黒い風』第一話(全3話) 2020年8月12日(水)放送
ネズミの兄弟 マアチュとミイチュは、毎年ユキコさんがつくるブルーベリーケーキを楽しみにしています。ところが今年食べに行こうとすると、お父さんに止められてしまいました。人間のあいだで、黒い風が運んだ悪い病気が流行っていると言うのです。
でも2匹はケーキが食べたくて…。
作 山口 美香
絵 今日子
朗読 天馬 たけを
『さがしていたもの』 2020年7月8日(水)放送
小学3年生の咲は、仲良しの愛ちゃんからお守りをもらいました。愛ちゃんが公園で見つけた、持っていると幸せになれるという秘密のお守りです。
ところが、大変! 咲はそれをどこに置いたのか忘れてしまったのです。
作・朗読 たけしげ みさこ
絵 金井 和子
『太平と龍』 2020年6月10日(水)放送
むかし、信州は塩田の里に、太平という働きもので心のやさしい男がいました。
田んぼ仕事を終えた帰り道。ぐったりとしている一匹の龍の子どもを見つけた太平は、かわいそうに思って連れて帰りましたが…。
作・絵・朗読 神田愛子
『じいちゃんの畑のはだかのトウモロコシ』 2020年5月13日(水)放送
じいちゃんは、畑で家族が食べる野菜を作っている。野菜ぎらいの孫の直樹も、じいちゃんが育てた野菜だけは食べる。
そして、じいちゃんの畑で育ったトウモロコシの俺は、直樹に食べてもらうのが楽しみだ。
なのに、タヌキに狙われてしまったんだ。
作・朗読 中村良子
絵 今日子
「おばあちゃんが笑った」 2020年4月15日(水)放送
小学2年生のあいちゃんは、最近おばあちゃんのことが心配です。病気でもなく元気なはずなのに、そうじはしないし、ご飯の用意もしない。毎日ゴロゴロしているか、テレビをつけてボーっとしています。
前はこんなふうじゃなかったのに。おばあちゃん、どうしちゃったのかな。
作・朗読 ?沢美智子
絵 大塚なおみ
「天使のなみだ」 2020年3月11日(水)放送
めいちゃんが学校でお友だちと遊んでいると、空からポツポツと雨の粒が落ちてきました。こういうときは雲の上で天使が泣いている、という先生の言葉に驚き、強くなる雨を心配するめいちゃんたち。
先生が教えてくれた天使が泣く理由とは。
作 山口美香
絵 小林郁子
朗読 天馬たけを
「レモンの香り」 2020年2月12日(水)放送
目の不自由なリカルトさんは、金曜日のお昼に奥さんと一緒に町のレストランに出かけました。魚料理がおいしいといううわさを聞いたのです。さて、どんな料理がでてくるのでしょうか。
作 山崎玲子
絵 長野りんご
朗読 深町吉恵
「アップルちゃん」 2020年1月15日(水)放送
孫が東京へ帰った後は、家の中がとっても静か。夫と私は犬の譲渡会に出かけ、気になるトイプードルの「アップルちゃん」に出会った。
アップルちゃんには以前飼っていた犬の面影がある。でもぜんぜん動かないし、吠えない。なぜだろう。
作・朗読 天馬 たけを
絵 今日子